2007年11月22日木曜日

青山愛香ゼミ 「西洋美術史」

 このゼミでは西洋美術史を学んでいます。2007年春学期は「芸術家と旅」と題して、ドイツの画家アルブレヒト・デューラー(1471-1528年)、デンマークの彫刻家トアヴァルトセン(1770-1844年)からスペインの画家パブロ・ピカソ(1851-1973年)まで12名の芸術家を取り上げ、旅によって彼らの様式がどのように変化したかを具体的な作品に即して分析しました。

アルブレヒト・デューラー『阿呆船』(1492年)より

 冬学期に入ってからはゼミ生が一人一人、自分で選んだ芸術家の作品研究を発表しています。これまでの発表をご紹介すると、19世紀イギリスの作家オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』に挿絵をつけたイギリスの画家ビアズリーの作品と、フランスの画家ギュスターヴ・モローが描いた水彩画《サロメ》の比較分析、イタリア・ルネサンスを代表するボッティチェルリの《春》と《ヴィーナスの誕生》の図像分析、17世紀オランダの巨匠レンブラントの若き《自画像》11点と明暗表現について、ドイツ・ロマン主義の画家フリードリヒの《海辺に佇む僧侶》研究、そして戦後ウィーンを代表する行動主義派のヘルマン・ニッチュの芸術論と続いています。
 ゼミ生は大学に入るまでドイツ語も美術も学んだことがありません。それでも3年生からゼミに入り研究発表とゼミレポートを重ねることで、4年生の冬学期頃には驚くほど作品の見方が深まっていきます。
 ゼミで美術館見学をすることも多く、今年の夏休みは鎌倉近代美術館に行き、その帰り道に江ノ島で船に乗ってみんなで夏の終わりを楽しみました。受験生のみなさんの中で、芸術に興味がある方はいずれこのゼミへどうぞ。
 
 

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