学生ドイツ語劇公演案内
獨協大学では、2010年より学生によるドイツ語演劇の団体PANOPTIKUM(パノプティクム:通称パノ)が精力的に活動しています。この団体は、すでに2000年初頭に結成されており、NHKのテレビ番組「ドイツ語会話」(現「テレビでドイツ語」)にも出演したことがあるそうです。団員が集まらずに一度活動休止状態になっていたようですが、4年前に新たに再結成をし、(2012年に愛好会に昇格)現在に至るまで、定期的に公演を行っています。また、現在ではドイツ語学科以外の学部・学科に所属する学生も複数名参加しているようです。
再結成後しばらくは、大学祭(雄飛祭)や、天野杯での幕間を借りての公演するなど、大学でのイベント内での活動が中心だったようですが、昨年度には初となる単独公演(演目『日本の漁師たち』;原題 "Die japanischen Fischer" von Wolfgang Weyrauch)を行っており、どんどん活動の場を拡げている、活気に満ちた団体です。
今月は、学内誌である『獨協大学ニュース』(2013年7月号)の表紙デビューを果たしています。
そんな彼らが、昨年に引き続き、第二回単独公演を行います。演目は、今月3日に生誕130周年を向かえた作家フランツ・カフカ(1883−1924)の短編『掟の門』(原題 "Vor dem Gesetz")。本来短編であるこの作品を、舞台用にアレンジし、全てドイツ語で上演します。(日本語字幕あり)
公演日程は、以下の通りになっています。
期日 : 7月11日(木)
会場 : 獨協大学35周年記念館 小講堂
会場 : 17時00分
開演 : 17時15分
大学内には、上のようなポスターが掲示されています。
今回、公演が間近に迫った彼らの練習を訪れ、演出を担当する学生と主役を演じる学生にそれぞれインタビューをし、見どころなどを伺うことができました。
演出より:
今年はカフカ生誕130周年ということもあり、私たちパノプティクムでは、初めて近現代の文学作品に取り組みました。劇を作り上げるにあたって、役者だけでなく裏方も含めた全員での作品解釈を行い、それをもとに演出を考えました。「学生」という私たちだからこそ伝えられるカフカがあるのではないかと思っています。ご来場、お待ちしております。
主役より:
この劇の見所は、主人公である男の描写です。演じる際には、男が掟の前で待つ(長い)年月を経て、彼の精神がどのように移り変わっていくのかを探り、また、「怒り」や「怯え」といった様々な感情について意識しながら演じています。
練習も最後の追い込みの段階に入っていました。
さて、どのように仕上がるのか、楽しみですね。
公演に向けて、新たな情報や詳しい情報など、随時HPおよびTwitterにて更新していくそうです。
PANOPTIKUMのホームページはこちら
Twitter: dky_PANOPTIKUM
日本では数少ない(学生による)ドイツ語での演劇の上演を、この機会に是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?
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