2007年6月29日金曜日

『氷河の滴』 現代スイス女性作家作品集の紹介

編訳:スイス文学研究会
初版:2007年5月31日
出版社:鳥影社
価格:2 100円(税込み)
サイズ:B6
ページ数:328


内容紹介:
1970年以降のスイスの女性作家たち14人の15の作品集。
スイスという社会的にも政治的にも特殊でもあり同時に普遍性と多様性に富む現代社会の中で、それぞれの女性たちが誠実に、深く、鋭く社会、人間関係、自己を凝視し、文芸作品に結晶させた。

現代スイスでは、とくに1970年代から女性作家たちの活動がめざましい。それまで表現の場が限られ、自分の考えや思いを内に堆積させていった女性たちのエネルギーがついに溢れ出た感がある。まるで長い長い年月堆積された雪や氷の氷河から滴が溶け出し、大きな流れとなっていくような姿と重ね合わせて、総合表題を『氷河の滴』とした。どんなに重く固い氷河からも滴は流れ出す。


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K. O

クラウスの独り言 5

ゴブサタシテイマス。クラウスです。大学でははしかが流行しているようですが、ボクははしかにはかかりません。フィラリアのほうが怖いです。



 この前はワインの格付けと等級についてのお話でした。今日はこられをどう飲むか、ぼくのツレの話の受け売りです。
 まず、ワインをおいしく飲むのはなんと言っても温度です。おおよそ以下のとおりです。
  スパークリングワイン(ゼクト) 8~10℃
  カビネット級のワイン      10~11℃
  遅摘ワイン級のワイン      12~13℃
  選り摘み級のワイン       13~15℃
  赤ワイン            18℃(室温)
 
 さて、ここでその飲み方です。まず、栓をあけます。この時に注意しなければならないのは静かに、ゆっくりと抜くことです。一般にポンッと大きな音を立てて抜くことが多いですが、これはだめです。ワインの味が損なわれてしまうそうです。
次にワインの色、輝きを見ます。そのためグラスは透き通ったものでなければなりません。そしてグラスの柄 (Stiel) を持ち目線くらいに掲げます。何人かの人たちとパーティーなどでいただくときには、お互いの目をちょっと合わせてアイコンタクトを。相手が素敵な人であっても長いことじっと見つめていないほうがいいでしょうね。そしてZum Wohl! あるいはProsit!と乾杯をして、そのあと口に含み、ゆっくりと味と香りを楽しみます。飲み終わってからのアイコンタクトも忘れないでくださいね。それでお話するきっかけができるのですから。

 さて、この間ちょっと雨が降ったときに、久しぶりにツレと散歩に出かけました。そのときにツレはこんなことをボクに話してくれました。あるドイツ人に質問したことがあるそうです。日本に住んでいて何が一番なくてさびしいと思うって。するとその答えは、ソーセージでもなくワインでもなく、『アイコンタクト!』だったそうです。ウーン、ボクはうなってしまいました。そんなことボクはあまり考えたことはなかったですし、ボクにとってそれはあたりまえのことだったからです。でも、そのドイツ人は言ったそうです。『日本人は目が合うとさっとそらしてしまうんだ。ニコってしてくれたらいいのにね』。ドイツではエレベータの中で知らない人と合ったときにもニコッって微笑んでくれんだけどね。日本人は恥ずかしがりやなのかな、と答えておいたということでした。
ではまた今度。チュース。