2010年2月19日金曜日

コメントによせて・・・

先日、コメントにて、東西ドイツ分断を描いた映画を・・・とのリクエストをいただきました。・・・あまりに有名な3作しか思い浮かばなかったのですが、簡単にまとめてみました。


『トンネル(Der Tunnel)』 (2001年ドイツ 167分)

1961年、ベルリンの壁がドイツを東西に分断しました。
東の共産主義体制から逃れるため、愛する人に会うため、東西ベルリンをつなぐ145mのトンネルを掘った人たちがいました。これは、実際にあった物語です。
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(写真は「トンネル」パンフレット)

個人的には、ストーリーが明確で、かつテーマの扱いも重すぎもせず、軽すぎもせず・・・というかんじがいいなと思っています。


『グッバイ・レーニン(GOOD BYE LENIN!)』 
(2003年ドイツ 121分)
やはりこれははずせません。
東ベルリンに住む主人公アレックスとその母クリスティアーネ。クリスティアーネが病床のうちに壁が崩壊してしまいます。社会主義に熱烈に傾倒していた母にショックを与えないようアレックスがとった策は・・・?
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ドイツ人の友人に聞いたところ、この作品は本当に細かいところまで東と西を配慮したつくりになっており、当時の東を知っている人にとってはなんともいえない作品だそうです。個人的にも、ドイツ人に解説をしてもらいながらもう一度じっくり見てみたい映画です。


そして、やはり

『善き人のためのソナタ(Das Leben der Anderen)』 (2006年ドイツ 138分)でしょう。2007年にアカデミー外国語映画賞を受賞したこともあり、非常に有名な作品です。
壁崩壊直前の東ベルリンで、シュタージュのヴィースラー大尉は劇作家のドライマンとその恋人で舞台女優のクリスタの監視を命ぜられます。盗聴器を通して彼が耳にしたことは・・・。
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ヴィースラーを演じたウルリッヒ・ミューエはアカデミー受賞後の2007年7月に胃がんで亡くなっています。この作品を見ると、本当に残念だなと思います。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

有難うございます!
善き人のためのソナタは当時の歴史的背景がよく理解できて私のお気に入りの作品のひとつです。小説や文章で読めたら更に詳細がわかりやすいのにと思います。
トンネルとグッバイ・レーニン、あらすじを拝見させて頂き是非観てみたいと思いました。
この間レンタルビデオ店に行ったら愛を読む人がすべて貸出されている程の人気でした。
ナチスに焦点を当てた作品を鑑賞した事は多いのですが、ベルリンの壁をテーマに扱った作品はなかなかビデオ屋さんでは見つけにくいのが困りものです。