2014年11月12日水曜日

まいにちドイツ語

NHKが放送しているラジオ番組「まいにちドイツ語」の応用編は、今秋から本学ドイツ語学科教授である古田善文先生が担当されています(共演者はマライ・メントラインさん)。

今回の応用編のテーマは「黒猫イクラと不思議な森」。「日本語とドイツ語を話す黒猫イクラが、「不思議の森」で歴史上の人物たちと出会います。その会話の内容や文献を元に、ドイツ・オーストリアの歴史も学ぶ講座です。」(NHKゴガク HPより)
古田先生は主にオーストリアの歴史を専門にされていますから、きっと面白いお話をたくさん聞くことができるでしょう!

今回は特別にドイツ語学科の学生が新入生向けに毎年発行している冊子『Prost!』から、古田先生へのインタビュー記事を掲載します。
ぜひ古田先生のドイツ語講座を聞いて、ドイツ語学習がんばりましょう!

放送時間
応用編:木、金 午前7:00〜7:15(再放送:午後3:15〜3:30)

※初級編は月〜水の同時間帯に放送されています。
※その他に、NHKのネットラジオ「らじる★らじる」でも聞くことができます。

以下、2014年度発行の『Prost!』に掲載されたインタビュー(一部抜粋)です。

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10月から半年間、NHKのラジオ番組『まいにちドイツ語:応用編』を担当される古田善文先生にお話を伺いました!

◆ラジオ番組の内容について教えてください。
NHKのラジオドイツ語講座は入門編と応用編の2つに分かれています。今回、私は秋からの応用編「黒猫イクラと不思議の森!(課題)」を担当します。今年10月から来年3月までの48回シリーズで、放送は木曜日と金曜日の7:00〜7:15、再放送の15:15〜15:30です。またNHKのネットラジオ「らじる★らじる」では自分の聴きたい時に放送を聴くことができます。
今回の応用編ですが、題材としてドイツ、オーストリア史の中から24人の有名人にまつわるエピソードを取り上げます。第1回目の放送はゲルマン族の部族長でローマ軍と戦ったアルミニウスという人物のお話になります。木曜日の放送では会話に重きを置いていて、話の中には狂言回しとしてネコが登場します。可愛らしくて、歴史好きで、日本語とドイツ語が話せるという稀有な特徴を持った黒猫です。彼女が毎晩、近くの森の中に散歩に行き、そこに現れる登場人物たちと会話していく、というのが物語の設定です。ちなみに、猫の名前は、私の好物にちなんで「イクラ」といいます。金曜日の放送は木曜日の放送で扱った人物や事件に関わるエピソードを、ドイツ語で書かれた伝記や手紙、文学作品や古い新聞資料を使って読み深めよう、というのがコンセプトになっています。金曜日も木曜日と同じくイクラが登場しますが、勉強好きな猫なので私に色々と質問をしてきます。扱う題材は毎週変わり、時代は段々と現代へ向かっていきます。皆さんが知っている歴史上の人物も大体網羅していますよ。私はその物語の構想やテキストを考えたり、ラジオの中では解説をしたり、イクラにツッコミを入れたりしています。ラジオのレベルは中級レベルなので、2年生、3年生向けかなと思います。

◆テキストはどのように執筆していますか?
木曜日のテキストは私のオリジナルなのですが、金曜日の方は「原典」を読むということで、著作権に触れないよう70年以上前の作品や史料を使用しています。例えば絶世の美女と呼ばれ、「シシィ」の愛称で知られるオーストリアの皇妃エリザベートについても番組の中で扱いますが、そこでは彼女が結婚式のためにウィーンに到着する場面を記した19世紀の新聞のルポタージュ記事を扱っています。
そういった古い史料や情報は本学の図書館、あるいはインターネット上のヴァーチャル図書館を活用して収集しています。今は凄く便利な時代になっていて、例えばオーストリア国立図書館はGoogleと提携したことによって、多くの古い書籍や新聞が、日本に居ながらインターネット上で閲覧、使用できるようになっています。こうした史料収集についてのノウハウもチャンスがあれば放送で話すか、テキストに執筆しようかなと思っています。

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古田先生の教員紹介ページ

そのほか、「テレビでドイツ語」では岡村りら先生が、「アンコールまいにちドイツ語」では柿沼義孝先生(入門編)と中山純先生(応用編)が出演されています!

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