「語感を養う」 柿沼ゼミ
今年は大変暑い夏でしたが、柿沼ゼミではその暑さが峠を越したころの9月中旬、山梨県、石和温泉でゼミ合宿を行いました。ゼミの総勢は15名ですが、今回の合宿に参加したのは7名で、「ちょっとさびしい・・・」という声もありましたが、楽しい3日間でした。
メインテーマは、「ドイツ語と日本語の語彙に表れた文化」について。日本語の「お休み」はドイツ語ではどう表現されるか、ドイツ語の „Urlaub“ „Ferien“ はどのような「お休み」なのか。「山」はいつでも、どこでも „Berg“ と訳せるのか、などと、いろいろな語彙を考え、議論しながら日本語とドイツ語の語感を養っていこうというのが、このゼミなのです。
さて、ドイツ語だけではなく、日本語のセンスを磨くことも大切です。今回の合宿では、文化庁の国語世論調査の『浸透する若者言葉、誤解目立つ慣用句』も検討しました。「熱にうかされる」か「熱にうなされる」か。また、「流れに棹さす」は「傾向に乗って,勢いを増す行為をすること」か「傾向に逆らって,勢いを失わせる行為をすること」か。このような日ごろ耳にする言い回しなどもこのゼミのテーマなのです。
勉強をして疲れたら、美味しいワインなどを飲みながら、またまた、別のいろいろなテーマで盛り上がります。今回はワイン工場を見学し、ついでに少し試飲もしました。
秋学期が始まりましたが、秋の夜長、ドイツ語と日本語の世界を楽しんでみませんか。
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