2009年6月23日火曜日

アンネ・フランク生誕80周年

「アンネの日記」で知られるアンネ・フランク。

彼女の日記は、65の言語に翻訳されたそうです。

日本でも翻訳はもちろん、様々な研究書や関連の書が出版されています。

























その彼女は、生きていれば今年の6月12日に80歳の誕生日を迎えるはずでした。

彼女の生誕80周年を機に、ドイツはもちろん、イギリス、アメリカ、フランス、南アフリカ、アルゼンチンなどで、展示会やコンサート、演劇など様々な追悼の催しが行われました。こちら

ドイツ大使館のHPにも、記事が掲載されています。こちら

2009年6月22日月曜日

「多文化・多言語環境のなかの子ども」研究会

本学国際教養学部 岡村圭子准教授 主催による研究会のお知らせです。

「多文化・多言語環境のなかの子ども」研究会

第2回

日時:2009年7月27日(月) 15:00~18:00

場所:獨協大学天野貞裕記念館 4階 ICZ Room3
使用言語:日本語(質疑応答に際してはドイツ語も可)

報告 「ドイツにおける教育参加と制度的差別
     —異文化間教育のあらたな地平を求めて—」

エスヴァイン・三貴子博士ハイデルベルク大学講師

 報告者の研究分野は、教育参加研究(Bildungsbeteiligungsforschung)と異文化間教(interkulturelle Pedagogik)の中間に位置し、主なテーマは教育現場における制度的差別(institutionelle Diskriminierung)である。
 教育参加についての研究は、日本においては教育社会学者刈谷剛彦教授の「社会階層によって生じる学歴差の研究」や、竹内洋教授による「学校内での選抜の仕組み」などがある。制度的差別の研究分野では、少数派に対する差別が研究の中心であり、女性や身体障がい者もこの研究対象となっているが、移民の子どもたちもまた重要な研究対象である。この研究分野のもうひとつの特徴としては、政治分野に深く関わりながら、教育制度改革とともに成立し展開してった教育学の一分野だということである。
 この分野はドイツでも新しく、2000年代になって始まった研究であり、そこで用いられる概念や理論のほとんどは、北アメリカと英国から輸入されたものである。「悪意のない差別」もしくは「制度と組織における差別」といった言い方で、その研究関心が指し示されることもある。

この研究会に関する問い合わせは、
獨協大学国際教養学部 岡村圭子研究室まで


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岡村先生は、インターナショナル・フォーラムの報告書「移民・難民・外国人労働者と多文化共生」にも執筆していらっしゃいます。今回の出版に際し、コメントを寄せてくださいました。


「移民問題」というと、自分には関係のない世界だと感じるかもしれない。

「ドイツ」というと、なんとなく遠いところをイメージするかもしれない。

「多文化共生」というと、まったく縁のない話だと思うかもしれない。

けれども、それはちがうんだ。あたしたちの日常は、どこかで繋がっている。

いや、そう考えてみることこそが、複雑な問題を解く第一歩なんだ。




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2009年6月13日土曜日

ベルリンの壁崩壊20周年記念写真展『ドイツの一瞬』開催


2009年6月22日―26日ドイツ文化会館1階にて開催


ドイツは今年2009年に「ベルリンの壁崩壊20周年」、そして来年2010年に「東西ドイツ統一20周年」を祝います。


フランクフルトにあるドイツ観光局本局は、ドイツだけでなく、世界的に平和と喜びをもたらしたこの歴史的出来事を記念し、昨年秋に国際フォトコンテストを実施しました。世界31カ国の写真家たちが『ドイツの一瞬』というテーマでドイツで撮影しました。受賞3作品を含む全31点を世界で初めて東京で公開します。


フォトコンテストに参加した写真家たちは、世代、宗教、文化の全く異なった背景を持ち、取材で訪れたドイツを様々な視点観点から観察、撮影しました。展示会を訪れた方は作品を通じて今までとは違ったドイツの印象を受けることでしょう。

場所:ドイツ文化会館1階(ドイツ観光局の事務所がある建物)
開催日程:6月22日-29日 9:00-19:00(最終日は17:00まで)

この写真展は、今後日本各地を巡回する予定です。皆さまのお越しをお待ちしております。

*写真:ジャンルカ・サントーニ(イタリア)による最優秀賞作品

お問い合わせ先
ドイツ観光局 107-0052 東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館4F
Tel: (03) 35 86 50 46 (テープ案内)
Fax: (0 3) 35 86 5079

2009年6月12日金曜日

Spargelwoche


 ドイツに住んだことがある人には、5月というと、いろいろと思い浮かぶことがあると思います。この時期は、ドイツは日本でいう春真っ盛り。前回書いたように天気は良くなり、木々は色づき、花々が一斉に咲き乱れる。初物と呼ばれるものがいろいろ出てくる。

 5月で、初物といえば、Spargel、アスパラガスを思い浮かべる人も沢山いると思います。スーパーなどでは、特設コーナーが設けられ、Spargelとそれにかけるソース類や関連商品を一堂に品列してあります。さらには道路脇に直販所ならぬ直販ワゴンがでるようなところもあります。


 私もスーパーで一束買ってみました。

 料理法は、ピーラーで皮をむき、ゆでて、ソースをかけて食べるのが一般的。私は、バター炒めにもして見ましたが、イマイチでしたね。

 さてこのシーズン真っ盛りのSpargel。Mensa(学食)でも“Spargelwoche“と銘打って、一週間アスパラづくりの催しがありました。Speisekarte(メニュー)はご覧の通り。 

 さすがに5日間ずっとアスパラガスはたまらなかったので、2回だけ選択してみました。

2009年6月11日木曜日

「愛を読むひと」














ベルンハルト・シュリンク(Bernhard Schling)原作の「朗読者(Der Vorleser)」が、「愛を読むひと(The Reader)」のタイトルで6月19日より公開されます。

公式サイトはこちら 
(ドイツでは2009年2月26日に公開されました。ドイツ語のサイトはこちら

もともと1995年に書かれたこの本は、様々な言語に翻訳され、1997年にはアメリカでベストセラーになりました。 ドイツではその題材から学校の教材としても使われ、日本では2000年に新潮社から翻訳が出されました。

その意味で、やはり今回は「待望の」映画化 と言ってよいでしょう。また、アカデミー主演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレットの演技も楽しみです。
ちなみに、「ベルリン・天使の詩」や「ヒトラー~最期の12日間」、「バルトの楽園」などで知られるブルーノ・ガンツ(Bruno Ganz)も出演しています。



では、あらすじをドイツ語でどうぞ。 (ネタばれ部分は■■■にしました)

Inhalt: Der 15-jährige Gymnasiast Michael Berg lernt Ende der 1950er Jahre in Heidelberg Hanna Schmitz kennen. Die 20 Jahre ältere Straßenbahnschaffnerin kümmert sich um ihn, als ihm, an Gelbsucht erkrankt, auf dem Nachhauseweg übel wird. Wieder gesund besucht er sie und erlebt mit ihr seine erste Liebe. Bald entwickelt sich während der heimlichen Treffen in ihrer Wohnung ein Ritual, das der zunächst rein körperlichen Beziehung eine seelische Dimension gibt: Michael muss Hanna, über deren Vergangenheit er nur wenig erfährt, stets vor dem Liebesakt vorlesen.Eines Tages verschwindet Hanna spurlos aus der Stadt. Erst Jahre später sieht er sie als Jurastudent in einem Auschwitz-Prozess wieder, wo sie mit anderen ehemaligen KZ-Aufseherinnen unter Anklage steht. Im Gerichtssaal findet Michael die lang gesuchte Erklärung für Hannas ungeschickte Verteidigung und für viele ihrer Handlungen: Sie ist ■■■, verheimlicht dies aus Scham auch im Prozess und wird zu lebenslanger Haft verurteilt. Ihre Mitangeklagten, die ihr die Hauptschuld für ein grauenhaftes, schriftlich dokumentiertes Verbrechen zugeschoben haben, erhalten nur geringe Freiheitsstrafen.Michael, der sich mitschuldig fühlt, schickt ihr regelmäßig Kassetten ins Gefängnis, die er mit Weltliteratur besprochen hat. Anhand der Kassetten lernt Hanna ■■■ und beginnt sich mit den Verbrechen der Nationalsozialisten auseinander zu setzen. Nach 18 Jahren Haft nimmt sie sich kurz vor ihrer Entlassung das Leben.

(amazon.de 解説より抜粋)

N. M

2009年6月9日火曜日

ディットマン大使基金パーティー

ドイツ大使館では、毎年5月にディットマン大使基金によるガーデンパーティーが行われています。これは、日本に住むドイツ人で財政的、物質的、人的支援を必要としている人、とりわけ年金が十分でない年配の方や、遺族年金を受けている方などへの援助を目的としたチャリティーパーティーです。

今年も5月15日にパーティーが催され、本学のゲートケ教授のほか、たくさんの学生が参加しました。



デア大使と


デア大使夫人と

2009年5月27日水曜日

Osterfeuer

 こちらに来てから2ヶ月が経とうとしています。

 ドイツ到着翌日3月25日は、ドイツでも季節外れの大雪に見舞われ、どうなることかと思っていたら、4月に入ると今度は季節外れの快晴続き。そしてドイツでは一番いい季節の5月。マイヴェッター(Maiwetter)といわれるように、5月は本来ならば比較的良い天気が続くはずなのに、今年はドイツも異常気象なのか、どうも安定しません。ここ2週間は、良い天気だなと思っていると、一天にわかにかき曇り、ものすごい雷とともに大雨が降る始末。場所によっては雹や、竜巻までも起こっている。Maiwetterはどこにいってしまったのでしょう?

 さて、長期研究休暇にいったら是非ブログをという学科長からの依頼もあり、ちょっと話題を探ってみると、もうじき外れではあるのですが、4月のイベントから始めてみようと思います。4月といえばこちらではOstern、復活祭でしょうか。Weihnachten、クリスマウスと並んで、大切な行事の一つです。クリスマス前に催されるクリスマス市(Weihnachtsmarkt)は有名ですが、復活祭市(Ostermarkt)というのも開かれます。


夏学期(Sommersemester)が始まったばかりなのに、4月の半ばに休暇になってしまいます。学校関係では、これが終わってやっと新学期という感じでしょうか。復活祭についてはもう知っている人も多いと思うので、ちょっと別の観点からOsterfeuerという行事を取り上げてみようかと思います。復活祭の時期に町のHPを見ていたら、Osterfeuerの開催場所という記事を見つけました。何をするんだろうと思って調べてみると、日本でいうところの「どんど焼き」、あるいは「大文字焼」の方がぴんと来る人は多いのでしょうか。復活祭の週末土曜・日曜に行われる行事だそうで、キリスト教の行事というよりは、土着の信仰と結びついたもののようです。町のそれぞれの地域(Gemeinde)が中心になって行われているようです。土曜には近くの地域が炊いている炎がいくつかみえました。
 日曜には、私のアパートのある地域でも行われるということだったので、見物にいってきました。昼閒には、写真のような状況でしたが、


日が暮れるころには、地域の人々が三々五々集まってきて、準備が始まります。


この頃になると、日暮れはもう8時すぎになるので、点火されたのは8時半頃だったと思います。


積み上げられた枝や木々に次第に火が回って、大きな炎に変わっていくのはなかなか幻想的でした。

2009年5月20日水曜日

第5回 日独ユースサミット in 東京


第5回 日独ユースサミット in 東京

2009年夏、日独の若者が東京に集い、「私たちの未来を創る」をモットーにユースサミットを開催します。日本語、ドイツ語、英語、時には言語の壁を越え、語り合い、意見を交換することの楽しさを一緒に体験しませんか。暗い世の中ではなく、明るい未来へ目を向け、共に歩む道をみんなで探りましょう。合宿、ディスカッションや様々な施設への見学、パーティーを通して、日独国際交流を楽しみましょう!きっと又とない、素敵な出会いがあなたを待っています。

参加方法は2通りあります。
1、 ユースウィーク 8月12日~21日 参加費55,000円
(ユースサミットを含んだ全プログラム)

2、 ユースサミット 8月14日~17日 参加費 25,000円
(ディスカッション期間のみの参加)

サミットでのテーマは主に以下の4つ
1、 教育
2、 社会システム
3、 環境とテクノロジー
4、 ライフスタイル

日独の学生約10名のグループで1つのテーマについてディスカッションを行い、最終日にはグループごとにプレゼンテーションをします。(日独それぞれ100名参加予定)

宿泊:代々木のNYC(国立オリンピック記念青少年総合センター)
※個室です
参加費用:宿泊費、食費、パーティー費用など全て含まれており、友人紹介の割引制度もあります。

応募方法:
応募用紙(www.djjg.org/downloads/ApplicationForm.docからダウンロード)に必要事項を記入し、application@djjg.orgまでEメールでお送りください。
締切は5月30日(過ぎても応募できますが、なるべく早めにお願いします。)


詳しくはHPwww.djjg.orgをご覧ください。
また、You Tubeで過去のサミットの様子が観れます。http://www.youtube.com/watch?v=J8QkgnJ5Qak




*****
変更点
1、申込締切 5月30日→6月30日(火)

2、料金   ¥55,000→¥45,000(ユースウィーク)
¥25,000→¥20,000(ユースサミット)
(ロベルト・ボッシュ財団の助成金により)

3、申し込み方法 HPから直接オンラインで申し込みできるようになりました。

4、質問・お問い合わせ 星野千恵美 chiemi@djjg.orgへどうぞ

2009年5月12日火曜日

「移民・難民・外国人労働者と多文化共生」

2007年12月7日、8日に本学で行われた国際フォーラムの報告書が出版されました。

本学特任教授 増谷英樹 編

現在、日本にも移民・難民・外国人労働者が数多く暮らしている。彼らと共生する 社会をつくる努力も積み上げられてきた。しかし最近の経済不況のなかで、その体制の脆弱さが暴露されてしまった。その原因は移民政策の長い歴史に求められ るであろう。「移民受入れ国」に転換したドイツとの国際比較を通して、両国における共生の試みの歴史と現在を描き出す。


序章 移民・難民・外国人労働者とその受入れ
       −日独比較のあり方−     増谷英樹            

第1部 移民・難民・外国人労働者の歴史的経験            
  一 戦後ドイツにおける移民・難民・外国人労働者と統合政策
               ディートリッヒ トレンハルト
  二 在日朝鮮人の歴史的形成・展開と日本の社会意識     
      —大阪の場から考える—     杉原 達   

  補論 第二次世界大戦以前ドイツの外国人労働者と強制労働   
                     増谷英樹

  コラム1 用語解説           村田 晃

第2部 多文化共生の現状と意識
  一 旧東ドイツ諸州における移民と統合政策
     —ブランデンブルク州を中心に— カーリン・ヴァイス 

  二 在日(日系)ブラジル人の現在の動向と意識
                      アンジェロ イシ      
  三 草加市からの報告
   1 草加市の外国籍市民施策について     青柳伊佐雄
   2 「国際相談コーナー」運営活動を通して見えたこと
                        簗瀬裕美子
  コラム2 獨協大学の地域協力活動から     雨宮昭一

  四 教科書の中の移民・難民・外国人労働者」 黒田多美子

  五 多文化共生社会における「くに」と言葉
      ——国家の狭間に育つ児童の現代的帰属意識を例に——  
                         岡村圭子

  補論 ドイツ移民政策の転換における「専門官」の役割について
                         前田直子

興味のある方は全国書店、または有志舎にて注文ができます。

ご注文はこちら(一般読者の方)

2009年4月14日火曜日

ドイツ語会話研究会の活動報告

ドイツ語会話研究会(D.U.K.)の活動紹介

わたしたちD.U.K.は、昼休みのドイツ語レッスンとドイツ語弁論大会(天野杯)の企画運営をおもに活動しています。興味のある方は、文化棟3階の部室まで気軽にお越しください!(大きなドイツの国旗が目印です)

4 / 29 新歓パーティーを行います!
日時 : 4月29日 (水) 17:00~
場所 : 35周年記念館 1階 ミーティングルーム3
顧問の大重先生と部員を交えて新歓パーティーを行います。お菓子やジュースを飲み食いしながら、D.U.K.がどのような活動をしているのか知ってもらいたいと思っています。少しでも興味のある人は気軽にお越しください!!

D.U.K.について
部員数 4年1名、 3年8名、 2年7名  (男女比 男1 : 女3)
活動内容&活動日時
1.ドイツ語レッスン
  毎週月曜・水曜・木曜 お昼休み(12:30~)
  文化棟3階 部室にて
  ・月曜 : 能登先生によるレッスン
       (初心者向けの簡単なドイツ語レッスン)
  ・水曜 : 部会
  ・木曜 : 大重先生によるレッスン
(先生が弾くアコーディオンに合わせてドイツ語の歌を歌ったりなど、毎月部員の希望にあわせたレッスン)

2.天野杯ドイツ語弁論大会 開催
  毎年12月第一土曜日(今年度は12月5日)
天野杯を企画・運営します。この大会は数あるドイツ語スピーチコンテストの中でも伝統があり、毎年全国から多くの大学生が参加しています。今年は40回目の記念大会ということもあり、部員一同盛り上げていきます!

3.試験対策
  (放課後 各部員の都合に合わせて)
当研究会はドイツ語関連の資格の取得を推奨しています。
初めてドイツ語に触れる1年生には先輩がマンツーマンで指導します!

4.部内スピーチコンテスト ~ Katareru – Pokal ~
 (8月予定)
天野杯の予行練習として、またドイツ語学習への意識向上を目指して行います。

5.その他の活動
  ・天野杯で使用するテキストを決めるため、8月に2泊3日の合宿を行います。
  ・ドイツの文化に触れるためにドイツ料理へ食事に行ったり、
ドイツ語関連のイベントへの参加をします。
 ☆今年は新入生歓迎会をドイツ料理屋で行います!