2007年1月26日金曜日

ベルリン、ブランデンブルク門

 多くの方々のご協力を得て、無事ドイツ語学科のホームページが立ち上がりました。「Tradition und Innovation — 伝統と革新」をキーワードに、CGデザイナー小林一浩氏がブランデンブルク門を使って、ドイツ語学科のためにシンボルイメージを作ってくれました。


 ブランデンブルク門は、かつて都城都市だったベルリンの正門として18世紀に建造されました。第二次世界大戦の後、ドイツが東西に分断されると、1960年に東独側がブランデンブルク門の側に壁を作りました。つまり、1989年にこのベルリンの壁が崩壊するまで、門は東独側にあったのです。

 私が子供の頃、初めて親に連れられてベルリンの壁を越え、東ベルリンに入ったのが1979年の冬でした。ペルガモン美術館アレキサンダー広場の威容に圧倒されたのを覚えています。しかし、最も強烈な記憶は、午後5時頃、見物を終えて外に出たとき、冬の東ベルリンが真っ暗だったことです。ベルリンの目抜き通りのはずなのに、街燈の明かりは薄暗く、広々とした道路には車がほとんど走っていませんでした。こんなに夜が暗いとは!!!
 真っ黒な空に聳え立つ銅像の黒い影も恐ろしく、外人観光客向けに開いていたホテルの光を見て安堵したのもつかの間、出された料理のジャガイモの芯ががりがりで、食べられない・・・。
 早く西に帰りたい!と子供心に強烈に感じたのを覚えています。

 現在はEUの一員となったドイツの再統一のシンボルであるブランデンブルク門は、洗浄されて白く生まれ変り、まさしく古いドイツと新しいドイツを象徴しています。
 獨協大学の前身である独逸学協会の時代から数えると、獨協大学は、約120年近くドイツと様々な形で交流を持ってきました。獨協大学ドイツ語学科も、そんな長い伝統に縛られることなく、日々ヴァージョンアップを図っています。受験生のみなさんも、ドイツ語をツールにして、世界に向けて泳ぎ出してみませんか。

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