花粉症の季節になりました
今年は暖冬だったせいか、2月から花粉症の症状がひどくなりました。私は、学生時代からスギ花粉症がひどく、夜も眠れないくらいでしたが、ドイツに3年半留学していた間は、まったく症状が出ませんでした。でも、ドイツには花粉症がないのかといえば、そうではありません。ドイツの人口は約8200万人ですが、そのうち3000万人が何らかのアレルギーをもつとも言われ、Pollenallergie(花粉アレルギー)という言葉もよく耳にしますし、春になるとニュースでもPollenflug(花粉飛散)の情報を伝えています。ただ、ドイツにスギの木は少なく、ドイツで問題になっているのは、シラカバ花粉が中心のようです。(そのほかに、ヘーゼルナッツや芝生のところのイネ科植物なども。)花粉の種類が違うので、私の場合、ドイツでは発症しなかったのですね。田舎より都市部で花粉症患者が多いのも日本と同じで、これは大気中の汚染物質(排気ガスなど)と結びついて症状を引き起こしているためでしょう。
この時期、日本ではマスクをする人が異常に増えますが、ドイツでは花粉症対策でのマスクは、あまり見かけなかったように思います。ましてや、花粉を防ぐサングラス(?)は…。そして、ドイツでは、携帯用ティッシュペーパー Taschentücher は、厚手の紙ナプキンをたたんだようなものが主流です。丈夫でよいのですが、皮膚のやわらかい人にはちょっとつらいかも知れません。箱入りであれば、ドラッグストアなどでKosmetiktücherという名称で、日本のティッシュペーパーに近いものが手に入りました。ドイツでは、花粉症対策、あるいはアレルギー対策用のハーブティーなども売られています。ペパーミントティー Pfefferminztee なども効くという人がいました。いずれにせよ、水分を充分にとって、代謝をよくするのがいいみたいですね。
実は私の場合、ドイツ滞在中に花粉症の症状が出なかっただけではなくて、帰国後も5年くらいは春になってもまったく平気だったのです。免疫ができたのだわと喜んでいたのですが、一昨年の大量飛散で再発し…。花粉症の症状がひどくなると、あぁまたドイツにしばらく暮らしたいなぁなどと思ってしまいます。
S.K.
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