アルブレヒト・デューラーの芸術
本情報
著者:ハインリッヒ・ヴェルフリン
訳:永井繁樹・青山愛香
出版社:中央公論美術出版
発行年:2008年2月
サイズ:B5判上製函入
ページ数:384ページ挿図158点
ISBN:4-8055-0566-3
定価:34,650円(税込み)
本書は、ドイツ・ルネサンス期のみならず全ドイツの美術史を通じて最大・最高の画家といわれるアルブレヒト・デューラー(1471-1528)について、20世紀初頭に一世を風靡したスイスの美術史家であるヴェルフリン(1864-1945)が、生涯において個人の画家のみを対象に論述した唯一の専攻研究(1926年刊)である。
ヴェルフリンは、美術における「視形式」の内的発展の法則により、比較様式史を確立した碩学である。ただし本書では、抽象的言及を避け、原書から訳者により増補されたデューラーの多くの絵画作品に具体的に即して、どのページを開いてもデューラーの表現と、ヴェルフリンの彼に対する沸点に達する直観的感性の共感が、学者としての厳密と相克するようなリアリティのある緊張感をみなぎらせて、眼もさめるように詳述されている。それは偉大な二人の芸術家・美術史家の500年スパンの対話が、明晰な古典的律格をもって現代の読者の胸中へ、時代を超えて届いた傑作である。
訳者紹介
青山 愛香(アオヤマ アイカ)
1991年、東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。2001年、同大学大学院美術研究科博士課程修了。博士号(美術)取得。2005年より獨協大学外国語部ドイツ語学科専任講師
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