2008年3月18日火曜日

二大スターの肖像

 このところドイツ語圏の二大スターの肖像がニュースを賑わしています。お一人目はこちら。みなさんどなたかお分かりになられますでしょうか。
 何とこの方はゼバスチアン・バッハです。ご本人の頭蓋骨をもとにスコットランドの法医人類学者が復元しました。このお顔は今月の21日、バッハのお誕生日にあわせて、アイゼナハのバッハ博物館で一般公開されます。


 
 CG画像による再現映像では、当時の慣習に従って短髪の、白髪交じりのバッハの頭部を見ることができます。我々が油彩画で見慣れた鬘がないので、余計にリアルではないでしょうか。
 
 お二人目はモーツァルト。純粋なプロフィールで描かれた油彩画で、今度はロンドン大学の教授が「モーツァルトの肖像」として今月の14日に公開しました。

 それにしても驚いたのはバッハのリアルな面貌です。奥さんのアンナ・マグダレーナ・バッハの日記に「バッハは夜子供たちが寝静まった後、一人で月明かりの中、子供たちを起こさないように静かにチェンバロを演奏していた」という個所があったと思うのですが、これを私は今まで鬘を被った油彩画のバッハの姿で勝手にイメージしていました。どうも今回の復元によってイメージの修正を迫られそうです。

A. A

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