2008年12月18日木曜日

メルヒェンの可能性2 ~「語り」の楽しさ奥深さ~

 ドイツ語学科では、大好評だった講演会「メルヒェンの可能性」 (2007年7月、講演者:ウター教授、ヴィンカー = ピーフォ教授)の第二弾を下記のとおり企画しました。今回は、昔話・メルヒェンを子どものみならず人々に「語る」ことの意味を考えてみたいと思います。
 昔話・メルヒェン研究の第一人者である小澤俊夫先生には、昔話・メルヒェンを語り聞かせることの現代的な意義について話していただきます。また、語り手として実践活動を長年続けていらっしゃる藤井いづみ先生には、昔話・メルヒェンを実際に語っていただき、生の「語り」の面白さをみなさんに体験していただきたいと考えています。講演会終了後には、1時間程度のお茶会を催し、講演者の先生方との懇談の機会も設けるつもりです。ご来場をお待ちしています!

昔話の語り:藤井いづみ先生(豆の木文庫主宰、白百合女子大学講師)
講演:小澤俊夫先生(小澤昔ばなし研究所主宰、筑波大学名誉教授)
主催:獨協大学外国語学部ドイツ語学科
日時:2009年2月5日(木)午後3時~5時(講演後、講師を囲んでお茶会を開催)
場所:獨協大学35周年記念館小講堂(東武伊勢崎線松原団地駅下車徒歩5分)
問い合わせ:外国語学部長室 048-946-1923

2008年12月15日月曜日

田辺とおるコンサート~大盛況のうちに終了~

 12月10日(水曜日)、天野貞祐記念館大講堂で、ドイツ語学科学生、オープンカレッジ受講生や近隣市民の方々合わせて300名を超える来場者を迎えて、田辺とおるコンサート「歌で結ぶ、日本とドイツ ~オペラ、ドイツリート、ドイツ語でうたう日本の歌、アニメソング~」が行われました。
 有名なドイツリート「鱒」と「菩提樹」で始まったコンサートですが、ハイネの詩による「二人の擲弾兵」、モーツァルト『魔笛』のパパゲーノのアリア「おいらは鳥刺し」、オペレッタへとプログラムが進むうちに、キャラクターバリトン田辺氏の迫力ある歌声、パフォーマンス、そして絶妙なトークに会場全体が引き込まれ、舞台と一体化して、あっと言う間に前半が終了してしまいました。
 後半は「夏の思い出」など日本の四季の歌をドイツ語で紹介したあと、「浜辺の歌」とメンデルスゾーン「歌の翼に」の類似性に関する考察を実演しながら披露したり、山口百恵がうたった「いい日旅立ち」、ジブリのアニメソングをドイツ語で熱唱し、最後は「新世紀エヴァンゲリオン」で締め括りました。
 来場者に行ったアンケートによれば、「もっと聴いていたかった」、「クラシックが身近に感じられた」、「ドイツリートの素晴らしさがわかった」等々大好評で、また、学生諸君にもとてもいい刺激となったようで、「田辺さんのように、ドイツ語を使って日・独の懸け橋になるような仕事がしたい」という感想も聞かれました。


 
 素晴らしいパフォーマンスを見せてくださった田辺さん、そして、伴奏をしてくださった川手さん(「月光」を全曲聴きたかったという感想もありました!)、本当にありがとうございました。

 なお、トークの中で紹介のあった、日本の歌を独訳してCD付きで出版した楽譜については、http://www.tanabe.de/でご覧いただけます。

2008年11月1日土曜日

田辺とおる・コンサートのご案内

ドイツ語学科では、田辺とおる氏(キャラクターバリトン / 国立音楽大学講師、東京二期会会員)によるコンサートを下記の通り企画いたしました。ドイツオペラやドイツリートだけでなく、みなさんよくご存知の日本の歌、童謡、アニメソングなどもドイツ語でうたっていただきます。歌の合間のトークでは、日本の歌を独訳してドイツ人の前でうたう際に生じる異文化理解の問題などにも触れていただくことになっています。ご来場をお待ちしています!

コンサートタイトル:「歌で結ぶ、日本とドイツ ~オペラ、ドイツリート、ドイツ語でうたう日本の歌、アニメソング~」
日時:2008年12月10日(水曜日)、13:15~14:45(開場12:30)
場所:獨協大学天野貞祐記念館大講堂
ピアノ伴奏:川手美保子
曲目:「魔笛」、「菩提樹」、「夏の思い出」(ドイツ語)、「千と千尋の神隠し」(ドイツ語)、ほか
問い合わせ先:獨協大学外国語学部長室(℡ 048-946-1923)
入場無料

<田辺とおる氏略歴>1961年、横浜生まれ。高校卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学フルート科に入学。その後、声楽科に転向。ミュンヒェン音楽大学を経て、武蔵野音楽大学声楽科卒業。さらに、1991年、グラーツ音楽大学オペラ科修了。1995年から、ドイツ「北ハルツ劇場」専属歌手として活躍。映画「ラストサムライ」では、渡辺謙の声の吹き替えを担当(ドイツ語だけでなく、フランス語、スペイン語でも)。2000年以降、新国立劇場などにも登場。NHKを始めとしてテレビ出演も多数あり、最近ではドイツ各地のアニメ祭で日本のアニメソングを独訳して歌い注目を集めている。

2008年10月22日水曜日

Eisbärbaby Flocke und Knut

北極熊は一般的に雪のように白い輝く毛皮をまとっています。
Flockeも もちろん真っ白でした。


砂遊び大好き!白くない北極熊Flockeに会えるのはNürnberg動物園だけです。



8月15日現在145cm 50Kg、大好物はバナナ!ブドウ・メロン・キウイも好き。


悲しいお知らせです。

9月22日、Berlin動物園の飼育員Thomas Dörfleinさんが心筋梗塞のため亡くなられました。
享年44歳。



 DörfleinさんはBerlin動物園で20年以上のキャリアを持つ飼育員でした。動物園の生物学者Heiner さんは、全てを動物たちに捧げた最も優れた飼育員の一人であるDörfleinさんの突然の死にショックを受けたと話しています。Dörfleinさんは愛嬌たっぷりの北極熊Knutの担当者でした。
 一つ年下のFlockeの飼育の際にもーマスさんはNürnberg動物園の担当者の相談に乗り沢山の有益な助言を与えてくれました。

 Knutは2006年12月5日に生まれました。Flockeと同じく親に育児放棄され、生後4日目には双子の一方が息を引き取りました。生きようとする小さな命のためにDörfleinさんは数か月もの長きにわたり子熊の育児室に泊まり込むなど愛情を注ぎました。 
 2007年1月23日、Berliner Zeitungenによって、このぎこちなくはしゃぐ子熊と飼育員の姿が報道されました。あどけない小さなクマと献身的な飼育員の姿は人々に温かい感動を与え、2007年度にはTraumpaar(理想の二人)に選ばれました。このコンビは世界中から注目される人気者となったのです。



 2008年初夏のころDörfleinさんは表立っての活動を控えていました。公的には休暇とされていましたが、実際は病気療養のためでした。

 Dörfleinさんが面倒を見ていた動物はKnutの他にもいます。特に心を込めて大切にお世話していたのは高齢の“Mäuschen“, 40歳になるヒグマです。死の少し前のある夏の日にDörfleinさんは言いました。
「Mäuschen はBerlin動物園でいつまでもいつまでも生きるんだ。あの子は絶対死ぬはずがない。」


10月10日午後、近親者の見守る中でBerlin-Spandauの墓地に埋葬されました。

Dörfleinさんのご遺徳を偲び、心からご冥福をお祈りします。

2008年10月8日水曜日

飯嶋ゼミ

飯嶋ゼミ「EUと日本の環境問題、都市・農村の再生事業」

 飯嶋ゼミは、去年から始まったばかりの新しいゼミです。平成20年度は3年生・・・4人、4年生・・・1人で活動しています。上記の通り、私たちはEUと日本の環境問題や都市再生・地域再生事業を主な研究課題として取り組んでいます。

 みなさんは「環境」という言葉から、どのようなことを連想するでしょうか?例えば、自然破壊、地球温暖化、公害、緑、二酸化炭素、バイオ燃料、ゴミ問題、水質汚染、大気汚染・・・といった言葉が最初に浮かぶと思います。しかしただ「環境」といっても、経済学からみる「環境」、政治学からみる「環境」、地理学からみる「環境」、法律学からみる「環境」、建築学からみる「環境」、生物学からみる「環境」等々、それぞれ違った角度から「環境」を捉えることで、見えてくるものも当然変わってきます。また、育児、福祉、税金、政界の汚職、格差社会問題、年金問題など、日々新聞で目にする問題や課題は、私たちの生活環境と密接に関係しています。つまり、私たちのすぐ周りにはさまざまな問題が山積みになっている訳です。

 前期は、都市や農村の問題について論文を読み解くこと、そこからさらに批判点、疑問点を探し議論を進めていくことを目標に研究を進めてきました。それだけではなく、議論をしていくなかでしっかり論点を明確にし、論理的に自分たちの意見を述べていくことについても力を入れてきました。
私たちはゼミでの議論のなかで「ロジック」をとても意識しています。ロジックは、文献を読み解いていく際に必要不可欠なものです。しかし、大学以前の教育課程で、私たちはあまりそれらを必要とされてきませんでした。高校生までの勉強から1ランクも2ランクもレベルUPをして、学問を紐解く面白さを身につけることも大学でできる勉強の醍醐味だと思います。  (ゼミ生代表 3年K.M.)

<<前期の研究テーマと発表内容>>
・ 地域環境再生と住みやすいまちづくり
・ 都市計画におけるパラダイムの転換
・ 自然との共生を目指して
・ 自然および農村環境の再生
・ Leipzig Charta zur nachhaltigen europäischen Stadt
・ 土建国家から福祉国家への転換
・ 「問題」を切り取る視点
・ 戸田ヶ原における自然再生事業
・ 欧州基金における都市の位置づけ
・ ランドスタットと東京
・ 都市からシティ・リージョン
・ EUレベルの環境政策と都市
・ 都市再生の日欧比較 ビルバオと北九州

<<前期の研究に使用した文献>>
・ 石弘之編(2002)『環境学の技法』東京大学出版会
・ 岡部明子(2003)『サステイナブルシティ EUの地域・環境戦略』学芸出版社
・ 寺岡俊一・西村幸夫編(2006)『地域再生の環境学』東京大学出版会

<<巡検>>
・丸の内地区都市再生事業

2008年9月16日火曜日

ライオネル・ファイニンガー展 〜ドイツのアメリカ人〜

 ライオネル・ファイニンガー 『緑の橋』1909年 個人蔵



横須賀美術館において8月2日(土)から10月5日(日)までライオネル・ファイニンガー Lyonel Feininger  (1871-1956)の展覧会が開かれています。ドイツ系アメリカ人であるファイニンガーは版画工房の教師としてバウハウスで活躍した画家・版画家で、カンディンスキー、クレー、ヤウレンスキー、マッケ等と並ぶドイツのアヴァンギャルドを代表する作家です。
 今回の展覧会は、イラストレーターとして活躍した1906年の『シカゴ・サンデー・トリビューン』紙の漫画二十五点の展示に始まり、1907年頃の初期の版画と油彩画、未来派に影響を受けた時代の作品、キュビズムに影響された作品、バウハウス時代、1923-1935年のバルト海の風景シリーズ、晩年のニューヨーク時代と、実に幅広い時代の作品を概観することができます。また三人の息子たちに作った木製玩具も展示されていました。
 
 今回の展示で特に素晴らしいのは油彩画です!中でも1920-30年代の海をモティーフとした油彩画の光と影の表現は絶妙で、カスパール・ダーヴィット・フリードリヒを彷彿とさせながらも、全く新しい視点から風景が描かれています。特に印象深かったのは1923年の『海にかかる雲II』(プライベート・コレクション)という小品。海を表す暗い水平の帯の上に取られた空のスペースは明るい緑から黄色に向かう薄塗りのグラデーションで幾何学的に分割され、広大な空間的広がりを感じさせます。「雲」といいながら極めて建築的な空間表現が斬新でした。

 横須賀美術館は展示スペースの合間から正面に海が見える開放的な展示空間で、今回は光と影、海と船を好んでモティーフとしたファイニンガーの作品と展示空間の幸運な出会いがあると言えるでしょう。松原団地から電車で浦賀駅まで二時間。そこからバスに乗らなければ辿りつかない場所ではありますが、帰りに道路を隔てて向かい側にあるSPAに入って温泉につかりながら海を見れば、いい一日だったと満足できるはず!ぜひ週末にでも冒険してみて下さい!!!
A. A

2008年7月31日木曜日

「テレビでドイツ語」よもやま話7

「テレビでドイツ語LIVE in DOKKYO」開催!
石井正則さん,獨協大学に

去る7月26日(土),獨協大学で「第10回全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト」が開催されました。そのアトラクションとして,「テレビでドイツ語」でおなじみの石井正則さんに来ていただき,私と二人で「テレビでドイツ語LIVE in DOKYYO」をしました。


考えてみると,テレビでは石井さんと私が直接話し合っているシーンはありません。そう考えると,ライブ版とはいえ,めずらしい?展開だったわけです。最初は石井さんへのインタビュー。はじめから盛り上げていただき,私も気分よくお話しすることができました。さすがプロだなあ。

ついで7月24日放送のEs gibt (auch noch) ein Kratermuseum.「クレーター博物館がある」というキーフレーズをもとに,es gibt + 4格の練習を会場の皆さんと一緒にしたり,石井さんとスキットを演じたりしました。字幕もない状態でのスキットでしたが,石井さんの演技もあって,皆さんに笑ってもらうことができました。

なお,スキットはこんな内容で,時間厳守のドイツ人(ステレオタイプ?)にひっかけたお話でした。
ISHII: Hallo!
YHB: Hallo!(ぐだぐだしている)
ISHII: Entschuldigung, gibt es hier eine Post?
YHB: Ja, gehen Sie hier geradeaus, da sehen Sie eine Ampel. Dort gehen Sie nach rechts, dann gleich nach rechts. Danach an der nächsten Kreuzung nochmals nach rechts. (ここをまっすぐ,信号が見えるからそこを右,すぐに右,次の交差点を右。)
ISHII: まっすぐ行って右,そして右に右ね。Danke schön! Tschüs!
YHB: Bitte! Tschüs!
ISHII: (右,右,右と動いて)あれ,もとに戻っちゃった。Wo ist denn die Post??
YHB: Hier ist die Post! Es ist 9 Uhr! Also öffne ich den Schalter!(「ここが郵便局。さあ9時だ,窓口を開けよう」郵便のマークを出して,窓口を作る)

最後に,会場にリポーターとして来ていたナオキ君にも舞台に上がってもらい,石井さんとナオキ君から,ドイツ語を学ぶ高校生の皆さんへメッセージを語っていただきました。とても素晴らしいメッセージでした! その内容は,スピーチコンテスト本選の模様ともども「テレビでドイツ語」で放映されます。ぜひ8月28日と9月4日午前0時00分〜0時25分(再放送9月1日,9月8日午前6時00分〜6時25分)で聞いてください!

獨協まで来てくださった石井さん,高校生の皆さんも観客の皆さんも,とても喜んでいました。本当にありがとうございます!

2008年7月24日木曜日

「テレビでドイツ語」よもやま話6

Auf das Fahrrad!
自転車の上へ

Guten Tag!
今日もドイツ語,楽しんでますか?

 7月第3週に,前置詞が出てきました。それも,auf(〜の上)やin(〜の中),unter(〜の下)のような,場合に応じて3格と4格を使い分ける前置詞です。格変化がパズルのように複雑なのに,その上どちらかの格を使うかも判断しないといけないので,ドイツ語を身につけていく際のハードルのひとつです。
 ちなみに使い分けは,移動の方向を示すときには4格を使い,場所を示すときには3格を使います。

 この前置詞を説明するのに,講師である私とNHKのスタッフは,(ありきたりの)カバンを使ってauf dem Tisch(机の上に[ある])とauf den Tisch(机の上へ[置く])という表現を予定していました。
 でも,そこで石井さんから提案があったのです。「demdenでは音が似ているので,区別しにくいから,別の例がいい」というのです。

 そこから出演者もスタッフも一緒になって,より分かりやすいシーン作りがスタジオで始まりました。そして時間をかけて出来上がったのが,auf das Fahrrad(自転車の上へ)石井さんが乗るシーン,そして石井さんがauf dem Fahrrad(自転車の上に)乗っているシーンでした。
 さらには,石井さんがunter das Fahrrad(自転車の下へ)もぐるシーンと,石井さんがunter dem Fahrrad(自転車の下に)横になっているシーンも追加されました。
 この石井さんの体を張った演技で,前置詞がとても分かりやすくなったと思います。

 これも,石井さんが中心となって,ナオキくん,ユリアーネさんが積極的にアイディアを出してくれたおかげです。はじめて学ぶ人の気持ちになって説明や練習を考えることの大切さをあらためて感じた次第です。

 放送のときには見えてきませんが,こうしたさまざまな工夫が積み重ねられているのです。

NHK外国語講座 テレビでドイツ語
教育テレビ
放送:(木) 午前0:00~0:25(水曜深夜)
再放送:(翌週月) 午前6:00~6:25
大好評放映中です。

2008年7月20日日曜日

Weißes Wunder im Zoo Safaripark

7頭の白ライオンの赤ちゃんが一気に生まれました。世界的な記録です!


白ライオンは世界中でも200頭ほどしかいません。1996年3頭の白ライオンが
Zoo Safari-und Hollywoodpark Stukenbrockにやってきました。
当時このため息の出るような美しさを備えた百獣の王に会えるのはヨーロッパでこの動物園だけでした。

この白ライオンはアルビノ(メラニン色素の遺伝情報欠損による先天性色素欠乏症)ではありません。
輝く青い瞳を見てください。




遺伝的には正常な白変種のライオンです。遺伝子の突然変異によって生まれました。
白変種にはこの他北極熊などがいます。Flockeもそうです。
白い毛皮は夜でさえ目立つため狩りなどでカモフラージュにはなりにくく、保護が必要ではないかといわれています。



一日4回4時間ごとにミルクを飲む白ライオンのおチビさんたち。
一番大きい子は一回に100グラム、小さい子も60~80グラムは飲んでいます。
すでに最初の歯が生え始めています。

白ライオンについてもっと知りたい方は
Zoo Safari-und Hollywoodpark Stukenbrockへ!
お得なOnline-Ticketもあります。

2008年6月25日水曜日

「テレビでドイツ語」よもやま話5

<撮影のこと>

 Guten Tag! 皆さん,こんにちは。

 学生や卒業生の皆さんから,「『テレビでドイツ語』を見ていますよ」と言われると嬉しいのですが,「先生,あまり出てこないんですね」と言われると,ちょっと悲しいような気分。もともと準備の打ち合わせ段階で,「あまり出ないでいいように」とお願いしていたのです。

 だからといって,出演以外の場面でくつろいでいるわけではありません。他の場面の撮影の間も,フロアにいて,ずっと聞いているんですよ。ナオキくんの説明を変えてもらったり,ドイツ語のチェックなどをしているので,けっこう緊張しています。

 さて,「例の二人」Maxと社長のシーン,実はゆうほさんと並んで一緒に撮影しているのです。カメラに向かって右側,いつもMaxの顔が出ている場所にゆうほさんが立っています。反対側(左側)にはおなじみのテーブルがあって,定位置に石井さんが座っていて,3人でかけあいをしながら収録しているのです。
 ですので,最近はそんなことはないのですが,以前は石井さんの声に反応して,私が石井さんのいる左へ視線を送っている回もあります。気づいた人はいるかな?

 石井さんはとても頭の回転が速く,リハーサルの段階では放送には乗っていない面白いギャグをたくさん言ってくれるので,大笑いしながら楽しく撮影しています。なお,7月26日(土)の「全国高校生ドイツ語スピーチコンテスト」のアトラクションに来てくださり,一緒に「テレビでドイツ語LIVE in DOKKYO」に出演してくださいます。どうぞお楽しみに!

 ゆうほさんは,昨年度放送のスキットで主人公を演じた際に徹底的にドイツ語を教え込まれているので,きれいなドイツ語を話してくれます。そしてとてもチャーミングですから,明るい雰囲気を作ってくれます。


 石井さんやナオキくん,ユリアーネさんのようにセリフをスラスラと言えない私のために,スタッフが文法の表を画面全部に出す時間を作ってくれました。これだと手に原稿をもって説明できる!大きな利点があります。最近はその時間がどんどん長くなっているような…。なので,「あまり出なくていいように」というのは,正しい(?)お願いだったわけです。
 それにしても,3人がしっかりセリフを自分のものにして,撮影をどんどん進めていくのには驚かされます。少しは見習わないとなあ。

 では,auf Wiedersehen!

NHK外国語講座 テレビでドイツ語
教育テレビ
放送:(木) 午前0:00~0:25(水曜深夜)
再放送:(翌週月) 午前6:00~6:25
大好評放映中です。

2008年6月9日月曜日

夏休みにウィーンに行くなら、学生寮に泊まってみよう。

私は夏休みに資料を探しによくウィーンに行きます。そのときには、安くて便利なので、もっぱらウィーン大学の学生寮に泊めてもらいます。夏休みになると寮に居た学生たちが故郷に帰るので、空いた部屋を利用して、休暇中の間、客を泊めてくれる学生寮があるのです。
これには2種類あります。

1. 短期で1泊、2泊あるいは数日でも泊めてくれる学生寮。
2. 長期で最低2週間(半月)、ふつうは1ヶ月単位で泊めてくれる学生寮。

1. 短期の場合

これは完全にホテル化していて、ホテルとして宿泊客を受け入れている学生寮です。このタイプの学生寮は、夏休みにも残っている寮生を別の棟に移して、7月、8月、9月の3ヶ月間はホテルとして営業するわけです。ですから1泊でも2泊でも泊まれます。値段がユースホステルよりも高いけれど、一般のホテル代よりは安い。シャワー・トイレ付きの個室でゆっくりできます。いくつかあるのですが、安いのは



a) 「Sommerhotel Don Bosco
(Hagenmüllergasse 33, A- 1030 Wien, e-mail:sommerhotel@donbosco.at)

値段はシングルでシャワートイレ朝食付が1泊30ユーロ、二人部屋だと50ユーロとインターネットには出ています。



ドン・ボスコは19世紀の宗教家で、キリスト教カトリック系のサレジオ会を創設した人です。日本では星美学園やサレジオ学園という学校がこの系譜のようです。この宗教団体がウィーンで学生寮を開き、夏休みにはホテルとなっているわけです。





b) 「Studentenheim der Universität für Musik und darstellende Kunst Wien
(Johannesgasse 8, A-1010 Wien, eMail:grosser@mdw.ac.at)

シュテファン大聖堂のすぐ近くにある音楽・美術大学系の学生寮です。シャワーだけでなく湯船のある部屋のようです。シングルで湯船トイレ朝食付きが一泊40ユーロ、二人部屋だと一人36ユーロと出ています。トイレが共同だともっと安くなります。むかし修道院だったところが今は学生寮になり、夏季に短期の宿泊者を泊めています。私は泊まったことはありませんが、学生食堂で昼食を食べたことがあります。 学生旅行者がシュテファン大聖堂の近くで平日昼食をとりたかったら、ここへ行くとよいでしょう。




c) 「Gästehaus Pfeilgasse
(Pfeilgasse 4-6, A-1080 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at )、
Hotel Academia
(Pfeilgasse 3a, A-1080 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at )、
Hotel Avis
( Pfeilgasse 4, A-1080 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at)、
Hotel Atlas
(Lerchenfelderstraße 1-3, A-1070 Wien, eMail: reservation@academiahotels.at)

これらは「Akademikerhilfe」という団体が運営している学生寮ですが、夏は完全にホテル化しています。

Gästehaus Pfeilgasse」はトイレ・シャワーが部屋にはなく共同なので安く、シングルが朝食付きで30ユーロ、二人部屋が50ユーロとなっています。

Hotel Academia」と「Hotel Avis」は、ふつうのホテルと同じ評価を受けて★★のランクを得ています。だから少し値段が高めです。シングルが湯船トイレ朝食付きで一泊58ユーロ、二人部屋が78ユーロと出ています。

Hotel Atlas」は★★★を得たホテルで、もう10ユーロぐらい高くなっています。

これらの学生寮というか、ホテルに泊まってみようと思う人は、メールやファクスで予約することになります。ウィーンは英語が通じますから、ドイツ語が苦手の人は英語で書きましょう。あるいはウィーンに到着してから電話をしても、空いていれば泊めてくれるでしょう。ホテルと同じですから。


学生寮ホテルは夏の7月、8月、9月の3ヶ月だけの営業です。冬休みや春休みに行くのでしたら、学生寮ではないのですが、私のお勧めは、なんといっても「das Benediktushaus」です。



Das Benediktushaus
(Freyung 6a, A - 1010 Wien, eMail: benediktushaus@schottenstift.at)






12世紀にウィーンに設立された修道院がいま都心でペンションをやっているのです。中世の雰囲気のある人気のペンションです。湯船トイレ朝食付きでシングルが64ユーロ(一泊だけ)か60ユーロ(2泊以上)、二人部屋は97ユーロ(一泊だけ)か90ユーロ(2泊以上)と少し高めですが、ふつうのホテルよりは安いし、リング通りの輪の中にあってどこへ行くにも便利です。

2. 長期の場合
このタイプの学生寮は、半月とか一ヶ月単位で、夏季休暇中に講習会や実習に参加する人たちを泊めてくれます。私はこのタイプの学生寮に泊まります。トイレ・シャワーのついた個室が一ヶ月300ユーロから350ユーロぐらいです。トイレ・シャワーが廊下にあって共同の場合はもっと安く、200ユーロから300ユーロぐらいでしょう。

a) 「ÖJAB-Haus Burgenland 3, Studentinnen- und Studentenwohnheim
(Bürgerspitalgasse 19, A-1060 Wien, eMail: burgenland3@oejab.at)

私が一昨年に泊まったのが、ウィーン西駅そばの学生寮「Burgenland 3」です。ここは残念ながら、7月15日から8月31日までしか受け入れてくれません。この学生寮を経営している団体「ÖJAB - Österreichische JungArbeiterBewegung」の学生寮はどこもこの期間しか受け入れないようです。運営団体のホームページ からほかの寮も調べることができます。私はこの団体の別の寮「Burgenland 1」にも8月の一ヵ月間2回泊っています。

b) 「Evangelisches Studentenheim, Wilhelm-Dantine-Haus
 (Blumengasse 6, A-1180 Wien, E-Mail: studentenheim@evang.at)

9月にも泊まりたかったら、この学生寮が、2月、7月、8月、9月に受け入れると(Ferien-Vermietung an Gäste,In den Ferien: Februar, Juli, August, September: Günstige Übernachtungsmöglichkeit für Gäste, Gruppen oder Einzelpersonen.)ホームページに書いています。

c) 「Studentenheim Haus Döbling
(Gymnasiumstraße 85, A-1190 Wien, fax.:369 54 90 25)

この学生寮は7月、8月、9月の3ヶ月受け入れてくれます。一ヶ月250ユーロで、事務手数料は無料。ただし、滞在は一ヶ月単位。一日や2日の滞在でも一ヶ月分の室料250ユーロを払わなければならないと出ています。トイレ・シャワーは共同のようです。申込みは夏季休暇の場合ファクスでのみ受け付け、形式は自由だということです。ファクス番号は日本からだと、+43-1-369 54 94 90 25です。10年ほど前にウィーンで出会った獨協の卒業生がこの学生寮に泊まっていました。大きな学生寮で、若い人にはここが一番手軽かもしれません。

d) 「Akademikerhilfe – Studentenunterstützungsverein
(A-1080 Wien, Pfeilgasse 3a, eMail:studentservice@akademikerhilfe.at )

前述の「Akademikerhilfe」という団体が運営する学生寮も受け入れていると思います。10年ぐらい前になりますが、私はここの学生寮のひとつで8月、9月の2か月を過ごしました。

e) 「Studentenheim Neudeggergasse 21
(Neudeggergasse 21, A-1080,
eMail: neudeggerheim@yahoo.com, office@studentenfoerderung.sth.ac.at)

 ここは部屋代のほかに敷金300ユーロぐらいかかります。でも9月にも受け入れてくれるところが魅力です。

申し込む時は、ホームページからメールアドレスを見つけて、ドイツ語か英語で、希望を書きます。断わりの返事を受けることもありますが、良い返事をもらえることもあります。良い返事をもらえたらシメタものです。短期の場合にはホテルやユースホステルの予約と同じですが、一ヶ月ぐらいの滞在となると、予約金を50ユーロから100ユーロ要求されます。これは退寮する時に返してくれる場合もあれば、事務費として取られてしまう場合もあります。確かめましょう。鍵の預託金は50ユーロぐらいですが、これは退寮の時に返してくれるでしょう。

ドイツ語圏へ行ってドイツ語の講習会に出席し、講習の前後にしばらく滞在して見聞を広めたいとき、学生寮に滞在するのもよいかもしれません。また、大学図書館や国立図書館に通って資料を集めたり、論文を書いたりするときに、ウィーン大学の学生寮は便利です。いかがでしょうか。

(k.h.)

Flocke muss selbstständig werden

そろそろ夏です。水辺の季節です。
5月30日現在体重40キログラムのFlocke,
脂身ひとつ分ダイエットした方がいいかも?

(Pflegerin Stefanie Krüger mit ihren Schützling Eisbär Flocke.)

というわけで、Flocke!  跳びます!

SPRINGEN!

SPRINGEN!!


SPRINGEEEEEEEN!!!

5月13日、獣医さんは飼育員さんたちにFlockeの世話をする時の注意点を伝えました。
北極熊Flockeを甘えん坊さんにしてはいけない、ということが9つのポイントにまとめてあります。
またその根拠も示されています。


Dageblieben, ich will mit Dir spielen!

Hmmm, räkeln auf Steffi in der Sonne ist schön












自立しなさい,と忠告されたFlockeに会いたい人は
Tiergarten Nürnberg
(Foto: Ralf Schedlbauer)

2008年5月19日月曜日

『テレビでドイツ語』よもやま話4



Guten Tag!

 月に1回,放送では児玉清さんがドイツの本を紹介してくれます。5月は,ダニエル・ケールマンの『世界をはかる』でした。この小説は2005年に発表されるとベストセラーとなり,しばらくトップの座に居続けました。(もっとも,ドイツ人は熱するのに時間がかかり,冷めるのもゆっくりなので,この現象は特にめずらしいことではありませんが。)実は2006年の世界ベストセラー・ランキングでは,『ダヴィンチ・コード』や『ハリー・ポッターと謎のプリンス』よりも売れて第2位だったとのこと(三修社プレスリリースより)。翻訳も世界で40ヵ国以上で出版される予定なのです。私もとても気に入った小説ですので,今回はこの本についてふれたいと思います。

 ドイツ語小説の伝統として,プロット(話の筋)で読ませる以上に,語りのワザで読者を魅了する作品が評価されてきました。『世界をはかる』も,ガウスとフンボルトの自然科学者会議での出会いが出来事といえば出来事で,後はやはり語りがすべてと言っても過言ではありません。

 ケールマンの語りは,たとえば近年話題になったゼーバルトの『アウステルリッツ』(2001年刊。邦訳:鈴木仁子訳,白水社,2003年)の関係代名詞やら従属の接続詞が錯綜する,記憶のゆらぎやねじれをたどり直すような文体とは異なって,ずっとシンプルです。ドイツ語学科の2年生ならば,単語の意味が分かれば物語を追うことはできるでしょう。

 『世界をはかる』の面白さは,語り手の一筋縄ではいかないユーモアが生み出す独特の言語空間にあるように思います。特にフンボルトとガウスの対話は,対話ではありながら対話になっていない,対話になっていないようでも対話になっている不思議な空間を作り出しています。
 ぜひご自分でお楽しみください!

 日本語訳も発売されました。こちらで楽しむのもいいかな?


ダニエル・ケールマン『世界の測量〜ガウスとフンボルトの物語』瀬川祐司訳,三修社,2008年

 では,auf Wiedersehen!


NHK外国語講座 テレビでドイツ語
教育テレビ
放送:(木) 午前0:00~0:25(水曜深夜)
再放送:(翌週月) 午前6:00~6:25
大好評放映中です。

Gäthke ゼミ

HERZLICH WILLKOMMEN


1815年から現在までのドイツの歴史について、ドイツ語で学んでいます。ドイツという国は何百年もの間まとまったひとつの国を持っていませんでした。1815年には小国の集まりとしてドイツ連邦が発足します。その後、1871年ドイツ帝国の成立、1918年第一次世界大戦後の分割、ナチスによる強引な領土拡張、そして、1945年第二次世界大戦後の東西の分断など度々姿を変えてきました。

この時代の中から興味のあるテーマを自ら選び、調べ、発表して、最後にゼミ論という形でまとめ提出します。私たちが実際に選んだテーマを紹介します。

・War die Einheit positiv oder negativ?
・Vergleich der Politik von Bismarck und Wilhelm Ⅱ.

・Welche Ziele verfolgte der Wiener Kongress?

・Wie und warum konnte Hitler die Macht ergreifen?

・Warum war die Weimarer Verfassung zu liberal oder demokratisch?

・Warum nannte man Bismarck den „eisernen Kanzler“?



授業は先生が用意してくれたドイツ語の資料をもとにドイツ語で進められます。先生は明るくフランクですが、厳しい面もあり、ドイツ語の教材をただ読むだけでなく、自らの考えを持つまで理解するように言われます。すごく大変で自ら学ぼうとする姿勢が求められるので力がすごくつきます。

メンバーは大学に入ってからドイツ語をはじめて学んだ人や、ドイツ在住経験者までいろいろです。メンバーの大半が在学中に留学も経験しました。それぞれ個性は強いけどみんないい人ばかりです。わからないところはわかるまで徹底的に話し合う、そして互いに教え合います。

そんな、先生を筆頭に強烈パワーを持った学生が集まるゼミがゲートケゼミです。このゼミも私たちが最後のゼミ生になってしまいましたが、このゼミに入れて幸せでした。


Herr Gäthke!! Vielen Dank für Alles und bleiben Sie Gesund für immer.
また飲みに行きましょう♪

2008年5月2日金曜日

「テレビでドイツ語」よもやま話3

長〜い単語


 5月第1回の放送では,キーフレーズが
Ich möchte gerne zwei Eintrittskarten.
(入場券を2枚ください)
でした。

 Eintrittskartenという言葉,ドイツ語に慣れた人に はまったく難しくないですよね。それは,単語を分解して,<Eintritt + s + Karten>という要素に分けて考えられるからです。さらにドイツ語のできる人であれば,Eintrittも<ein... (中へ) + Tritt (入ること)>に分解できるでしょう。

 でもこの言葉は,はじめてドイツ語を学ぶ人にとっては信じられないくらい(?)長い言葉に思えるはずです。どこに区切りがあるのかもわからない言葉が,アルファベートで15文字,カタカナで書くと11文字もあるのですから。

 こうした長〜い単語は,ドイツ語の面白さの1つだと思います。私がドイツ語をはじめた頃に,「バス停」という単語,die Bushaltestelle [ブス・ハルテ・シュテレ]が出てきました。アルファベートで14文字,カタカナで9文字で,Eintrittskartenより短いですが,そのときはなんども繰り返して発音して,スラスラ言えるようになったときは,とても嬉しかったことを覚えています。

 ドイツ語の長い単語は,必ず分解することができますし,意味のまとまりごとに区切って発音しますので,語彙が増えるとともに意味を取ったり,発音したりするコツがつかめると思います。初心者の方はどうぞご安心ください。

 さて,ドイツ語でもっとも長い単語をご存じですか? 私の知っている限りでは,ネットで紹介されていたもので,
Donau-dampf-schiff-fahrts-gesellschafts-rad-dampfer-kapitäns-
kajüten-tür-sicherheits-schlüssel-etui
というものがあります。アルファベートでなんと87文字!

逐語的に訳すと,「ドナウ川・蒸気・船・航行・会社・(外)輪・蒸気船・船長・船室・ドア・安全・キー・ケース」で,少し日本語らしくすると,「ドナウ蒸気船会社の外輪蒸気船の船長の船室ドアの安全錠ケース」とでもなるでしょうか。

 もちろん言葉として無理があるにせよ,こうした言葉遊びができるくらいドイツ語は組み合わせによって言葉を作ることができるのです。

 そしてどんなに長い単語でも,最後の語で名詞の性が決まります。最後の言葉はdas Etuiですので,この単語の性は中性です。

 最後にクイズ。世界中でいちばん長い単語は何でしょうか? 答は下です。では,
auf Wiedersehen!(さようなら)




 答:英語のsmiles。なぜかって? sとsの間が1マイルあるから!


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2008年4月24日木曜日

テレビでドイツ語よもやま話 2

Was ist denn das? — Das ist eine Zuckerrübe.
これはいったい何?  これはテンサイよ。

(テンサイ・直人君 提供:NHK)
Guten Tag!
今日もドイツ語楽しんでいますか?

 「テレビでドイツ語」の第4回(4月24日,再放送28日)のキーセンテンスは,Das ist eine Zuckerrübe.「これはテンサイよ」です。
 この例文,実用性がとても低そうですよね。そもそも「テンサイ(甜菜,砂糖大根)」を見たことがある人は北海道の方以外は少ないでしょう。

 実はスキットを日本で作った段階では,別の文でした。Das ist ein Schild.「これは看板です」になるはずだったのです。でも,現地の撮影チームの判断で変更になりました。送られてきた映像を見て,「ええっ,テンサイ?! これを例文にするの?」というのが最初の感想。

テンサイ

 でも,考えてみれば,Was ist denn das?「これっていったい何?」という質問にピッタリなのは,実は私たちが日本で目にすることがないもの,珍しいものであるはずです。その意味では,ピッタリの例文だなと思いいたりました。

 ここでクイズ。日本にはじめて来たドイツ人が必ずといっていいほどWas ist denn das?と聞くものが,2つほどあります。皆さんは日常的に見ているものですが,ドイツ人がはじめて目にして驚くもの,それは何でしょう?

 ひとつは,都市の郊外にあるゴルフ練習場です。あの巨大なネットで囲まれた空間は,電車や車で移動していると見えてくるのですが,練習している人々が見えないことが多いこともあって,とても不思議なようです。
 もうひとつは,街中の立体駐車場です。特に鉄骨が出ていて,車が外に見えるタイプには驚くようです。

 さて,ドイツ人にこれらを指してWas ist denn das?と聞かれたら?
 いくつか訳し方がありますが,次のような訳でどうでしょうか?
 ゴルフ練習場なら,Das ist eine Anlage, um Golf zu üben.(ゴルフを練習するための施設です)。
 立体駐車場なら,Das ist ein Parkhaus. Damit kann man viel Platz sparen.(駐車場で,空間を有効利用できるのです)。

 では,また次回をお楽しみに!

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2008年4月21日月曜日

テレビでドイツ語よもやま話

Guten Tag! (こんにちは)
Ich bin Yahaba Takashi. (矢羽々崇です)
Freut mich! (はじめまして)
 
テレビでドイツ語」の講師を担当しています「シャチョー」の矢羽々崇です。これからこのコーナーでは,「テレビでドイツ語」の製作の裏話をしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

 製作といっても,テレビの番組を作るだけではありません。昨年の秋から打ち合わせやスキットの作成,ロケなどが進んでいましたし,今でもテキスト作成やら台本作成やら,さまざまなことを,スタッフや出演者の方々とともにこなしています。その様子をご紹介できればと思います。

 今日は,撮影の舞台であるスタジオをご紹介します。まずは撮影しているフロアがこちら。

番組を見ると,「イシイ自転車」にはさまざまな自転車が置いてありますが,実は後ろに見えるのはすべてCGなのです。背景は青で,これにCGなどを合成します。ですので,青い服を着るとその部分だけ色がぬけて半透明人間になってしまいます。

 そしてこのフロアの上には,大切な小部屋があります。 画面の合成やら音声,照明をふくめて全体を統括しているのが,スタジオの上にあるこのテレビのならんだこの部屋です。


写真には写っていないのですが,この部屋にはディレクターをはじめ,照明,音声,字幕などの作成係,その他,私には分からない仕事をこなしている方(すみません…)などさまざまな技術担当の方が10名近くいます。

 撮影しているフロアにも,カメラが3台,フロアディレクターやメーク担当の方,衣装担当の方などがいます。テレビの番組を作るのは,想像していた以上に大変なことなのです。

 今度番組を見るときには,そんな多くの人がかかわっている様子を想像しながら見てくださいね。

Auf Wiedersehen! (さようなら)

留学体験レポート

Philipps-Universität Marburg

上岡麻美


 私は2006年9月から交換留学生として、ドイツのヘッセン州にあるマールブルクという小さな町に来ています。マールブルクでの生活が半年を過ぎた今、これまでの生活や大学の授業の様子など、留学生活を少しご紹介いたします。
 マールブルクにある大学、Philipps-Universität Marburgで私は美術史(Kunstgeschichte)を中心に勉強しています。美術史の授業は主に、講義(Vorlesung)とゼミナールが開講されています。
(準備コースのクラス)

 前学期(2006-2007冬学期)では、残念ながら講義の聴講だけでしたが、今学期は講義の他に、建築の歴史のプロゼミナール(Proseminar „Einführung in die Architekturgeschichte“)に参加しています。このプロゼミに参加しているのは2学期目の学生、つまり1年生がほとんどの入門の授業で、ゼミの補足としてTutoriumという授業も開講されており、そこでチューターの学生が建築の基礎を教えてくれます。ゼミでは毎回、学生が約30分間の発表をしますが、テーマは最初から与えられています。建築の専門用語がたくさん出てくる上に、普段のコミュニケーションもろくに出来ない私のドイツ語の能力では、授業についていくことはとても難しく、ましてや発表をするのはかなりの労力が必要だと思いますが、Tutoriumでは基礎から勉強でき、内容の濃いものとなりそうなので、とても楽しみです。

 美術史の授業の他に、外国人留学生向けのドイツ語の授業や、Sprachenzentrumというところで開講されているドイツ語のコース・授業も受けています。週2回のコースや、発音、会話、聞き取りの授業などの基本的なものから、ドイツ語での発表を目的としたものや、学術的な文章の書き方、語彙などの授業など、様々な授業がレベル別にあります。ドイツ語のコースではクラスでマールブルクのラジオに出演するなど、とても楽しい思い出が残っています。今学期私は、ゼミでの発表に合わせて“Wie halte ich ein Referat?“というドイツ語での発表を目的とした授業を取っています。先生はとても明るく熱心な方で、クラスの仲間たちもみんなやる気に満ちあふれていて、楽しく勉強しています。
(ドイツ語コースのクラスでラジオに出演)

 マールブルクでは沢山の留学生たちが勉強しています。私と同じように交換留学で来ている学生や、半年間だけの留学生も世界中から来ています。学期が始まる前に私はドイツ語の準備コースに参加していました。月曜日から木曜日の午前中、4週間のコースで、主にその時期に来た留学生たちがそのコースに参加していました。15人くらいのクラスが6クラスあり、そこでは1年間一緒に勉強していく友達がたくさんできます。一緒にご飯を食べたり、パーティをしたり、同じ授業に出たりと、準備コースの後もずっと付き合っていく仲間ができます。また、マールブルクには日本人の留学生が沢山います。毎学期10人くらいの学生達が来るので、全部で20人くらいになります。特に私にとっては、同じ立場にある日本人の友達がたくさんいることは心強く、いつも励まし合って、辛い授業にも耐えています。夜中までお互いの留学生活について語り合ったり、一緒にご飯を作って食べたり、愚痴を聞いてもらったり、励ましてもらったり・・・もちろん日本人以外のたくさんの友達からも日々元気をもらっています!

(寿司パーティにて)

 これまでの半年間は日々の生活に慣れることに精一杯で、またドイツ語への意力も失っていたので特に何をすることなく過ぎ去っていったのですが、今学期、残りの数ヶ月はチャレンジの生活になりそうです。

2008年4月6日日曜日

プリンツ駐日ドイツ公使、入学式で祝辞

 去る4月3日の獨協大学入学式に、アンナ・プリンツ駐日ドイツ公使が来賓としてお越しになり,祝辞をいただきました。


<祝辞の要旨は次のとおり>
 新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます。これからは自分のことは自分で決めるときが始まります。ご父母の皆さまは、子育てが一段落し、ご安心なさっていることと思います。
 獨協大学の母体である獨逸学協会学校時代からおおよそ120年、獨協は常にドイツと日本の学術交流の中心にありました。ドイツと日本の交流は、政治的・軍事的なものである以上に、学術を中心に展開してきました。その中で獨協が果たしてきた役割には大きなものがあります。
 今年北海道で開催されるサミットの議題のひとつは、環境保護です。地球温暖化やさまざまな自然災害は、もはやひとつの国だけで解決できる問題ではありません。多くの国が協力することで、はじめて解決への方向が見えてきます。そのためには、多くの国々との架け橋となる人材が不可欠です。新入生の皆さんは、これからドイツ語や他の外国語を学ぶことで、ドイツや他の国々との交流の架け橋となってくれることと思います。
 ちょうど今、桜が満開になっています。新入生の皆さんは今咲き始めた桜であり、将来大きな果実となってくれると信じています。
           (祝辞の通訳および要旨要約は、本学科矢羽々崇教授)

 自らも4人の子どもを育てていらっしゃる公使のお言葉は、新入生とご父母への思いやりに満ちたものでした。また、式のあとはキャンパスを見学したり、ドイツ語学科の共同研究室にお立ち寄りになり、コーヒーを飲みながらとても気さくに歓談なさっていました。日本の大学の雰囲気を楽しんでいらっしゃるようでした。

2008年4月2日水曜日

独検2008年春 願書受付が始まっています

今年も、獨協大学がドイツ語技能検定試験(独検)の試験会場になります!詳しくは、下記の通りです。

受験級:3級と4級(併願も可能)
試験日:2008年6月22日(日曜日)
願書受付期間:4月1日(火曜日)から5月16日(金曜日)まで(消印有効)
*ただし、書店や生協での払込みは5月15日(木曜日)まで
検定料:3級は6000円、4級は4000円

≪3級の試験概要≫
対象:ドイツ語の授業を約120時間受講した人。
基準:初級文法全般にわたる知識を前提に簡単な会話や文章が理解できる。商店、レストランなどにおける簡単な会話ができ、身のまわりのニュースが理解できる。短い文章を聞き、その内容に関する質問に答えられる。やや長めの文章の要点を読み取ることができる。
試験内容:筆記(約60分)、聞き取り・書き取り(約25分、一部書き取りを含む)

≪4級の試験概要≫
対象:ドイツ語の授業を約60時間受講した人。
基準:ドイツ語の初歩的な文法規則を理解し、日常生活に必要な基本単語が使える。簡単な自己紹介、道案内などの表現が使え、駅のアナウンス、時刻、行き先などが聞き取れる。簡単な手紙、短い文章の趣旨が理解できる。必要に応じて、キーワードや重要な情報となる語句、数字を聞き取れる。
試験内容:筆記(約60分)、聞き取り・書き取り(約20分、一部書き取りを含む)

*なお、試験概要等については、http://www.dokken.or.jpでも確認できます。

受験対策:ドイツ語学文学振興会編集の『独検過去問題集』(郁文堂)、その他各種の受験対策本が出ています。

2008年4月1日火曜日

クラウスの独り言 6 「花」のはなし

 ミナサン オヒサシブリ デス。
いろいろなところから春の訪れのニュースが聞かれますが、一方で花粉症に悩まされている人たちもたくさんいます。ボクも最近花粉症になってしまったようです。くしゃみと鼻水がとまりません。ドイツ語ではPollenallergie というのだとボクの散歩相手が教えてくれました。Pollen は「花粉」(複数)Allergieは文字通りアレルギーです。ですから散歩に出かけるのも花粉避けに、マスクをしたいところですが、どうも鼻の長いボクの顔に合うマスクは専門のお店に行くしかないようで、我慢しながら連れと一緒に出かけているところです。

 さて、春といえば「花」ですね。「花」はドイツ語ではBlume(ブルーメ:この語は昔の女性の運動着ブルーマという単語に似ていますね。そうです、語源はドイツ語なんです), 英語ではflowerと一般的に訳されますが、気をつけなければならないのは、日本語の「花」に当たるのは、ドイツ語も英語もこのほかにBlüteやblossom などという語もあるということです。これもやはり「花」ですが、これらは「木に咲く花」で「草に咲く花」のスミレや蓮華(れんげ)、ゆりや牡丹(ぼたん)などと区別されます。言語によって細かい分類の違いがあるんですね。ですから桜はKirschblüte, cherry blossom って言うんです。ボクも連れと散歩していて、いろいろと物識りになりました。

ところで、日本語の「花」ですが、現在では草木全体の「花」の総称となっていますが、昔は「さくら」のことをさしていました。身近な例をあげれば、滝廉太郎作曲の「春のうららの隅田川・・・」で始まる歌の題名「花」です。中世では室町時代に作られた謡曲『鞍馬天狗』(いまNHKで放送されている野村萬斎ではありません)にも「花咲かば、告げんといいし山里の、使いは来たり馬に鞍、鞍馬の山のうずざくら、手折りしおりを標(しるべ)にて、あとも迷わじ咲き続く、木陰に並居て、いざいざ花を眺めん」という小(こ)謡(うたい)の一節があると連れが言ってました。

このあと連れの十八番(おはこ)が始まりました。能楽、謡曲についての講釈です。ドイツ語を勉強してドイツの文化と関わる皆さんが、日本の伝統芸能である「能」について知っておくのは大事でしょうから、次回から季節ごとにこのお話をしますね。それではまた。チュース。

大人気連載 "クラウスの独り言"      はこちらから 

2008年3月31日月曜日

2007年度ドイツにおけるインターンシップ・プログラム報告書

第4回「ドイツにおけるインターンシップ・プログラム」実施報告

ドイツ語学科長 渡部重美

 昨年(2007年)夏に実施された、ドイツ語学科主催・第4回「ドイツにおけるインターンシップ・プログラム」について簡単にご報告いたします。

 今回も、参加者はまず、ドルトムント市の「外国協会」(Auslandsgesellschaft Deutschland e.V.)で10日間の事前講習に参加し、ドイツ人講師からビジネスドイツ語や現代ドイツ事情などの講習を受け、その後、協会から紹介された研修先で各自個別に4~6週間の企業研修を行いました1)。今回のプログラム参加者数は8名で、事前講習後の研修先は、ドルトムント市のヒルトン・ホテル(2名)、「外国協会」事務局(1名)、市立博物館(1名)、ドルトムント市環境課(1名)、養老院(1名)、IT関連企業(1名)、専門書店(1名)でした。研修の様子は地元のメディアなどでも取り上げられ、また、協会の担当者からは研修参加者に対する非常に肯定的な評価も伝わってきています。

 なお、「外国協会」との話し合いで、今回から、参加者数10名までは毎年同一料金で同質の事前講習を提供してもらえること、事前講習期間中だけでなく個別の企業研修に入ってからも協会のスタッフが学生のケアーをしてくれることが決まりました。また、これまで大学からは事前講習に係わる費用の全額と渡航費の一部を援助していただいていましたが、今回は渡航費援助に代えて企業研修に入ってからの宿泊費全額を援助していただきました。この大学からのご理解・ご支援に対しては、参加学生からも感謝の言葉が届いています。

 このインターンシップ・プログラムは、ドイツ語学科が国際交流センターと企画・立案した「春季ドイツ語・ドイツ体験コース」2)、短期・長期留学などとともに、大学入学後の早い段階から実際のドイツ語・ドイツに触れ、ドイツ語を生かした将来を考えるための一連のプログラムの中核をなすものです。インターンシップ経験者20名弱がすでに社会人になっていますが、外資系企業ばかりでなく、三井住友銀行、そごう百貨店などの有名企業、また、JICAの臨時職員として国際協力の場でも多彩な活躍をしています。こうしてこのプログラムが軌道に乗りつつあることは、主催者としてとても喜ばしいことです。ドイツでの受け入れ先「外国協会」を始め、ご理解・ご支援いただいている大学の関係者みなさまに対して、心からお礼申し上げます。

1)ドイツでの受け入れ先「外国協会」開拓の経緯、インターンシップ・プログラムの簡単な歴史については、『2006年度 ドイツ語圏におけるインターンシップ・プログラム 報告書』1ページに、前学科長でこのプログラムの立案者・推進者の一人である古田善文教授が書いていますので、ご覧ください。

2)ドイツ語学科の1年生で、1年間の授業を履修し終えた学生を対象とした短期ドイツ語研修プログラムです。ドイツのいろいろな町にある「ゲーテ・インスティトゥート」(ドイツ語ドイツ文化広報教育のための公的機関)でドイツ語の講習を受けながら、大学での1年間の成果を試し、また、早い段階からドイツの生活を直接に体験するというコンセプトで2004年に始まりました。毎年20名程度の1年生が参加しています。

さらに詳しい報告書はこちらからダウンロードできます。

2008年3月29日土曜日

Neugierig schaut Flocke sich um.

3月27日Flockeは新しい自分のお庭を探検しました。 好奇心いっぱいのFlocke
















Flockeは2008年4月9日よりTiergarten Nürnberg 来園の皆様の前に登場します。
Nürnberg の街にあふれるこのポスター,

”クヌートってやつも、いたね。”
このポスターにはFlockeの名前がありません。
Flockeはすでに世界的スター。宣伝の必要がないからです。

Flockeに会いたい皆さんのためのお得で便利なチケットがいろいろあります。たとえば”Nürnberg Card“ 動物園は勿論Nürnberg のすべての美術館に入場できます。 またKombitiketはNiederrheinのバス・鉄道と動物園の入場料を組み合わせて提供しています。

3月20日Flocke初めての雪
(Foto: Ralf Schedlbauer)

2008年3月20日木曜日

ヴェルナーゼミ(外国語の学習について)

Guten Tag!! ヴェルナーゼミへようこそ (伊豆での夏合宿 2007年)

みなさんは外国語を学んでいて、こうした疑問をもったことがありますか?
例えば、どうしたらもっと効果的に外国語を習得できるのだろうか、モティヴェーションや学習環境は習得の効果と関係があるのだろうか、教科書やメディアにはどんな役割があり、なぜ文法を学ぶ必要があるのだろうか、また効果的に教えるためには特別な条件があるのだろうか・・・

こうした疑問を理論的に、かつ実践をふまえながら研究しているのが私たちヴェルナーゼミです。私たちのゼミでは、主に外国語の習得とその教授法について研究しています。外国語の習得には様々な要因が関わっており、研究を重ねるほどにその面白さに引き込まれ、また自分の学習にも役立てることができます。もちろん自らの学習、教授経験も大切な資料なので、授業中にも様々な体験談が飛び出します。
前期は入門としてグループでの話し合いなどを交えながら論文にふれ、主要な教授法について学んだり授業の分析を行ったりします。また時には学生がドイツ語の模擬授業を行い、実践について意見を出し合うこともあります。そして後期はそれぞれが興味をもったテーマについて、個人で研究し発表をします。研究テーマは早期の言語教育に関してや、効果的な語彙習得について、また授業におけるコンピューターの有効性など多岐にわたります。

授業や発表はほとんどがドイツ語で行われます!最初は難しく感じるかもしれませんが、先生はゆっくりはっきりと話してくれるので聞き取りやすく、とても勉強になります。まるでドイツにいるような気分も味わえます。また最後にはドイツ語での論文作成という大きな課題がありますが、先生が強力にサポートしてくれるので問題ありません。やり終えたときには自信とたくさんの語彙がついてきます!

私たちのゼミでは、一人ひとりが主役です。活発でいて和やかな雰囲気、何でも話し合える気軽さがヴェルナー先生とゼミのとてもいいところです。
興味のある方はぜひゼミ見学へ!ヴェルナーゼミの暖かさを肌で感じてくださいね。

Frau Prof. Dr. Werner
mit einem Licht in der Dunkelheit
鬼怒川での夏合宿2006年

WernerゼミのHPはこちら