2008年4月1日火曜日

クラウスの独り言 6 「花」のはなし

 ミナサン オヒサシブリ デス。
いろいろなところから春の訪れのニュースが聞かれますが、一方で花粉症に悩まされている人たちもたくさんいます。ボクも最近花粉症になってしまったようです。くしゃみと鼻水がとまりません。ドイツ語ではPollenallergie というのだとボクの散歩相手が教えてくれました。Pollen は「花粉」(複数)Allergieは文字通りアレルギーです。ですから散歩に出かけるのも花粉避けに、マスクをしたいところですが、どうも鼻の長いボクの顔に合うマスクは専門のお店に行くしかないようで、我慢しながら連れと一緒に出かけているところです。

 さて、春といえば「花」ですね。「花」はドイツ語ではBlume(ブルーメ:この語は昔の女性の運動着ブルーマという単語に似ていますね。そうです、語源はドイツ語なんです), 英語ではflowerと一般的に訳されますが、気をつけなければならないのは、日本語の「花」に当たるのは、ドイツ語も英語もこのほかにBlüteやblossom などという語もあるということです。これもやはり「花」ですが、これらは「木に咲く花」で「草に咲く花」のスミレや蓮華(れんげ)、ゆりや牡丹(ぼたん)などと区別されます。言語によって細かい分類の違いがあるんですね。ですから桜はKirschblüte, cherry blossom って言うんです。ボクも連れと散歩していて、いろいろと物識りになりました。

ところで、日本語の「花」ですが、現在では草木全体の「花」の総称となっていますが、昔は「さくら」のことをさしていました。身近な例をあげれば、滝廉太郎作曲の「春のうららの隅田川・・・」で始まる歌の題名「花」です。中世では室町時代に作られた謡曲『鞍馬天狗』(いまNHKで放送されている野村萬斎ではありません)にも「花咲かば、告げんといいし山里の、使いは来たり馬に鞍、鞍馬の山のうずざくら、手折りしおりを標(しるべ)にて、あとも迷わじ咲き続く、木陰に並居て、いざいざ花を眺めん」という小(こ)謡(うたい)の一節があると連れが言ってました。

このあと連れの十八番(おはこ)が始まりました。能楽、謡曲についての講釈です。ドイツ語を勉強してドイツの文化と関わる皆さんが、日本の伝統芸能である「能」について知っておくのは大事でしょうから、次回から季節ごとにこのお話をしますね。それではまた。チュース。

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